どうも草創です。

今回は「永遠のフィレーナ」について語りたいと思います。

「永遠のフィレーナ」はドラクエタイプのRPGです。

女でありながら男として育てられ、闘技場で命を賭けた戦いを強いられる奴隷バトラー、それが主人公「フィレーナ」です。

後にフィレーナは、自分の正体が帝国に滅ぼされた国の王女である事を知ります。
最終的に失われた王国を再建するのが目的です。


序盤でフィレーナは同じ奴隷の「リラ」という女性と出会います。
リラはバトラーであるフィレーナに与えられた慰み物の女です。
リラはフィレーナが女である事を知りますが、逆にそれを利用してフィレーナの妻として生きていく事を決断するのです。
最後までフィレーナに連れ添います。

この物語はフィレーナとリラの強い結び付きを描いた物語でもあるのです。

故に若干「そちら側」を狙っているのも特徴です。
このゲームは主人公が男装の女性と言う事で恋愛要素はほとんどありません。
しかし、リラは常にフィレーナを気に掛けていて、時にはいちゃついてみたり、不安な時は同じベットで眠ったりするのです。
スーパーファミコンにあって、この雰囲気はなかなか刺激的です。

また、フィレーナを愛するあまりでしょうか？
天才的なバトラーであるフィレーナと長く旅を続ける内に、同じ位の戦闘力を身に付けていきます。パーティー内の男キャラクターよりも強烈です。

一見スマートで手頃なRPGですが、その実ディープ。それが「永遠のフィレーナ」です。
ゲームテンポが良く、難易度も抑えられています。
全体的に少し地味ですが、そこを含めて「上品」な感じです。


「永遠のフィレーナ」
1995年 TIM