どうも草創です。

今回は「エルファリア」について語りたいと思います。

「エルファリア」はオートバトル採用のRPGです。

勇者パインと15人の仲間達がムーラニア帝国から町や村を次々と解放していく物語。
拡大マップ画面の町や村に配置された敵軍団を、４つのパーティーを駆使して攻略していきます。
その様なシミュレーション要素の色濃いゲームシステムや「メルド」と呼ばれる武器装備システムが本作の特徴です。

しかし、本作最大の魅力はその様なシステム部分ではありません。
物語やその土台となるキャラクター達です。
キャラクター、特にパインと15人の仲間達はリアルで細かい設定に裏打ちされている訳ではありません。
また、専用のイベントが多く用意されている訳でもありません。
その代わり、キャラクターはややデフォルメされていて、大きな特徴が１つは用意されています。
よって人間関係も分かり易いのです。
例えば、ラゼルはパインにいつもヤキモチ、アルディスは４つのパーティーの１つである「火のパーティー」のリーダーで熱血キャラと思いきや結構気が弱い、だけど同じパーティーのジェニスはアルディスが好きでいつも励ましてくれる、カーラモンは老け顔の山賊だけど実は僧侶で19才、シーナは小さい頃に親が勇者をかばって死んだ為パイン達が嫌い、等々です。
更に敵の悪玉No.1、ゾーラは魔王などでは無く、パインの母リシアへの愛が報われぬ故に狂った悲しい魔術士です。
ストーリーを基本に様々な人間の関係性を楽しむ事が出来るのが「エルファリア」です。
さながら、ファンタジーRPG界の「ちびまる子ちゃん」の様です。


「エルファリア」
1993年 ハドソン