11月28日

何処かへ向かうリトルシアターは、まぁとりあえず置いといて。

今日は本格的にホームレスに絡まれた。
“スバル”と呼ばれるそのホームレスは、前歯が一本しかなく、全身から鈍重なヘドロ臭を発していた。
カレーを食べにいく途中だったので、カレーの話をしていたら「オレもカレー食べたいよ」と僕の手を握ってきた。
人は沢山いるのに、よりによって何故僕なのだ。
僕は何故か、外国人に話しかけられたり、人に道を聞かれる事が多い。

ホームレスは「100円くれよー」という言葉を吐いてきた。
100円でカレーは食べられないだろうに。
が、仕方なしに100円あげた。
昔ならこんな事はしなかった気がするが、最近僕はコンビニに行く度に募金している。
それに、何かその純粋な眼差しはゾンザイに扱ってはいけない気がした。

それなのに100円あげると、「もう100円くれよー」と言ってきた。
すぐに純粋等と思った自分を後悔した。
ホームレス、お前までも、どこまでも人から絞り取ろうとするんじゃない。
僕が去るのを物欲しげに見つめていたのが嫌だった。